ずっとバゲットの話です。興味無い人は、読むのが辛いかもしれません…悪しからず。

最近、また定期的にバゲットを焼いています。
何年もお世話になっていたレシピがありましたが
上手く行ったり行かなかったり。
結局、レポも出来ずじまいでした。
今年出会ったレシピは、私が敬遠していた
低温超長時間発酵のレシピ。
時間はかかるけど、手間は最小限だし、
とにかく美味しく焼ける。
毎回、身悶えするくらい…
今まで目指していたもの…
今まで、私が目指していたバゲットは、
お店みたいな美しい佇まいのバゲット。
1に、クープ!
2に、クープ!!
帯切れしてなくて、エッジが効いた、
"カッコいい"
のを、かなりしつこくw追い求めてきた。

←これは結構うまく
出来たやつ。
ずっと4本クープだった。
ーーしかしながら…
この秋。
銀ママさんオススメの本を読んで、
バゲットに対して、完全に方向転換しました。
365日の考えるパン

(画像お借りしてます)
きっかけになった本の著者は、
*国産材料にこだわる。
*歯切れの良い生地にする。
などたくさんのこだわりを持っていらっしゃるの
ですが、
"バゲットの見た目にはこだわらない"
との給う。
材料と味にこだわった結果、
一般に良いとされる形と違い、高さがない
バゲットになる。でも
"それのどこがいけないの?って感じ"
と言い切る(°▽°)
カッコいい。カッコ良すぎる。(私的に)
今までぜっんぜんクープが思い通りにいかなくて
そもそも、クープが美しいことと、美味しさに
関係なんてあるのだろうか?と甚だ疑問にも
感じていたのも事実。
でも、家庭の材料とオーブンでカッコいい
バゲットを作ってる人もたくさんいる訳で、
練習が足りないだけ?と言うのも大いにあり、
方向性を見失う。
せっかく美味しく焼き上がっても、
クープがぁ…⤵︎と、自分に合格点も出せない。
美しさを追い求めてるのも、楽しかったし、
必要な時間だったかもしれない。
しかし、私はもう充分やった!(とも思う)
だから、この秋。
それっッ!!とあっさり
"クープこだわらない派"
に乗り換えた。



こちらのレシピに出会ってから、
気泡がたくさん入るようになった。
必要以上に生地を触らず、クープも
蒸気を抜くためだけに、シンプルに一本。
粉の味が分かるようになり、
国産の準強力粉に切り替えた。
焼く度の満足度が、半端ない(๑>◡<๑)
最近気に入って作っている、自家製発酵バター
で、毎回ノックアウトの自作自演…
なのです。
初めてのバター
先日、見たこともないバターがうちに届いた。
友人からだ。
彼女は、前にもお菓子の材料をたくさん
送ってくれた。私の研究?を影ながら応援して
くれている心強い存在なのです。
完全受注販売という、何とも時代錯誤な
スタイルを貫くこちら。

昔ながらの木の樽で攪拌。
手作業での成形、包装。
民族資料博物館並みな
存在です。
普通の無塩バターなのに、発酵バターみたいに風味がある。
今日は、これとバゲットをコラボで頂いた。

ヤバい。
♡♡♡いくらでもイケちゃう♡♡♡
南米生活で、やり残したこと。
バターを送ってくれた友人は、南米で近所に
住んでいて、いつも食べ物の話をしていた。
食べ物に関する金銭感覚、って言うのかな…
そう言う価値観が合うんだよね。
私たち。バゲットが大好きで、彼女は
美味しいパン屋さんで私の分まで買って来て
くれたりした。
しばらくは一緒にいられると思っていたのに、
彼女は急に帰国が決まり、日本へ。
その頃は、向こうでバゲット作ってなくて、
彼女に私のバゲットは、食べてもらえなかった。
今も、すごく心残り。
南米生活で唯一、やり残したことかもしれない。
私が帰国して、そろそろ一年経つけど
美味しいなぁ〜!
ってバゲットが焼ける度に、
彼女に食べて欲しかったと思う。
これからも、いつ彼女に食べてもらっても
良いくらい、ちゃんと丁寧に作ろうと思う。