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Ⓙどこで なにを 作ろうが。

Ⓙ異文化の食卓。

2020/02/15 21:07 晩ごはん 作りおき お買い物 子ども くらし 家族

ピカピカいわし。


いつも行く産直で、たまに魚の対面販売を

していて、ピカピカのイワシと目が合った。

小さめだけど、これ全部で200円。


近くにいたおばちゃんと

「これで、何作るの〜?やっぱり甘露煮?」

なんて他愛無い会話を楽しんで。


小さめイワシはいつも圧力鍋で佃煮に

することが多くて、そのつもりだった。


家に帰ってイワシレシピを見ていたら、

"つみれ"

に目が止まった。よくお世話になっている

まあささんのレシピを見つけ即決!!




相変わらず

捌くのが下手すぎて、

これで身が残るか…?

と思いながら作業。



でも、つみれって、後で全部混ぜちゃうから、

原型を留める必要がないのは、意外に気楽〜^ ^



とりあえず、

冷凍保存。

というのも便利♪




つみれの思い出…

小学生の頃、

友達の家に泊まりに行き、夕飯を御馳走に

なった時のメニューが、つみれ汁だった。


てか。

そんな事を細かく覚えている自分に、

ちょっとビックリしているんだけど。

つみれを作りながら恐ろしいくらい、

記憶が蘇ってきた。


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その友達のお母さん、

病弱なんだけど結構毒舌という

変わったキャラで(笑)

友達は、双子ちゃんで、4人兄姉という

賑やかな家庭でした。


小さなカルチャーショック。

お母さんが身体が弱いからなんだろうね。

家族みんなが、お母さんをいたわり、

お手伝いもとても自然にしていた。

みんなが手慣れた様子で分担もきっちりで。


"自分がしたい時だけ手伝ってあげる"

って言うスタンスだった私はちょっとした

驚きを感じた。

(因みに、私も必然的に役割を与えられた。)


未知との遭遇⁈

イワシのつみれ


という小学生の私にとって未知の食べ物…


骨も皮も尻尾も全てミキサーにかけるという、

未知の料理法で…

(ミキサーは、野菜や果物のジュースにしか

使わないと信じていた)


お手伝いしながら、

魚の骨ごと食べるなんて、無理かもしれない

とか密かに思っていた。


出来上がったつみれ汁は、

それは美味しくて、魚の小骨をその時克服した。



でも、一番ビックリしたのは、

家族みんなで食卓を囲んで、

美味しい〜、とか

今日の魚は前のより◯◯〜みたいに

料理について色々と意見や感想を言いながら

団欒していた風景だ。


無口な兄と、問題有りの父、

殺伐とした食卓しか知らない私は、

友人宅のホームドラマみたいな食卓風景に、

心底驚いた。


他人の食卓って、【異文化の宝庫】だね。





あれから、35年位が過ぎて、

初めてつみれを作ったのだが、



家族みんなに大大大好評。


旦那さんは酒が入ったせいか

ダシを語りだすし、

美味しい〜温まる〜、明日の弁当の分ある!?


と予想以上の反響。


あの時、友達の家で体験した異文化とは、

少し違うかもしれないけど、

我が家の食卓にも、我が家なりの文化が

出来ているのかも知れないと、

何だか嬉しく感じた。



家庭を持つって小さな文化を築いていく

ことなのかも知れない。



その友達とは今は交流は無い。


私につみれを振る舞った事なんてきっと

覚えてないだろうなぁ〜と、思いながら

今日もウォーキングで友達の家の前を

通り過ぎた。



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