ピカピカいわし。
いつも行く産直で、たまに魚の対面販売を
していて、ピカピカのイワシと目が合った。
小さめだけど、これ全部で200円。
近くにいたおばちゃんと
「これで、何作るの〜?やっぱり甘露煮?」
なんて他愛無い会話を楽しんで。
小さめイワシはいつも圧力鍋で佃煮に
することが多くて、そのつもりだった。
家に帰ってイワシレシピを見ていたら、
"つみれ"
に目が止まった。よくお世話になっている
まあささんのレシピを見つけ即決!!
相変わらず
捌くのが下手すぎて、
これで身が残るか…?
と思いながら作業。
でも、つみれって、後で全部混ぜちゃうから、
原型を留める必要がないのは、意外に気楽〜^ ^
とりあえず、
冷凍保存。
というのも便利♪
つみれの思い出…
小学生の頃、
友達の家に泊まりに行き、夕飯を御馳走に
なった時のメニューが、つみれ汁だった。
てか。
そんな事を細かく覚えている自分に、
ちょっとビックリしているんだけど。
つみれを作りながら恐ろしいくらい、
記憶が蘇ってきた。
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その友達のお母さん、
病弱なんだけど結構毒舌という
変わったキャラで(笑)
友達は、双子ちゃんで、4人兄姉という
賑やかな家庭でした。
小さなカルチャーショック。
お母さんが身体が弱いからなんだろうね。
家族みんなが、お母さんをいたわり、
お手伝いもとても自然にしていた。
みんなが手慣れた様子で分担もきっちりで。
"自分がしたい時だけ手伝ってあげる"
って言うスタンスだった私はちょっとした
驚きを感じた。
(因みに、私も必然的に役割を与えられた。)
未知との遭遇⁈
イワシのつみれ
という小学生の私にとって未知の食べ物…
骨も皮も尻尾も全てミキサーにかけるという、
未知の料理法で…
(ミキサーは、野菜や果物のジュースにしか
使わないと信じていた)
お手伝いしながら、
魚の骨ごと食べるなんて、無理かもしれない
とか密かに思っていた。
出来上がったつみれ汁は、
それは美味しくて、魚の小骨をその時克服した。
でも、一番ビックリしたのは、
家族みんなで食卓を囲んで、
美味しい〜、とか
今日の魚は前のより◯◯〜みたいに
料理について色々と意見や感想を言いながら
団欒していた風景だ。
無口な兄と、問題有りの父、
殺伐とした食卓しか知らない私は、
友人宅のホームドラマみたいな食卓風景に、
心底驚いた。
他人の食卓って、【異文化の宝庫】だね。
あれから、35年位が過ぎて、
初めてつみれを作ったのだが、
家族みんなに大大大好評。
旦那さんは酒が入ったせいか
ダシを語りだすし、
美味しい〜温まる〜、明日の弁当の分ある!?
と予想以上の反響。
あの時、友達の家で体験した異文化とは、
少し違うかもしれないけど、
我が家の食卓にも、我が家なりの文化が
出来ているのかも知れないと、
何だか嬉しく感じた。
家庭を持つって小さな文化を築いていく
ことなのかも知れない。
その友達とは今は交流は無い。
私につみれを振る舞った事なんてきっと
覚えてないだろうなぁ〜と、思いながら
今日もウォーキングで友達の家の前を
通り過ぎた。