雨の日曜日。
朝から雨。
でも、今日は作りたいメニューが決まってたから
雨なんてもろともせず、意気揚々と買出しへ。
少し前に、
たまたま、グヤーシュ(東欧、中央ヨーロッパで
広く食べられているスープ)
のレシピを目にして、懐かしさが込み上げた。
住んでいた国で良く目にしたし食べていたから。
ハンガリーが発祥の料理で、
パプリカパウダーがたくさん入るのが特徴。
今はヨーロッパで広く食べられているけど、
付け合わせは国によってかなり違う。
私が住んでいた国では、
"クネドリーキ"という、
パンを添えてよく食べられていました。
このパン、かなり珍しい作り方なんです。
大鍋にお湯を沸かして、時々返しながら
グラグラ茹でるんです。
↓25分茹でたパン。
(小さじとの比較)
1センチ幅くらいに糸を使ってカットして、
こうして添えて食べます。
パン自体には、ほとんど味は有りません。
今回は、グヤーシュに添えましたが、
肉料理に添えられているのが一般的かも。
旦那さんは、
「あ!懐かしいね、作ったの?」
と反応してくれましたが、
子どもたちは、???な反応…でした^^;
このパンは、中がみっちり詰まっていて、
すぐにお腹いっぱいになるので、
あまり好きでは無かったのですがね。
茹でて作るので、正確にはパンでは無くて、
ダンプリング料理になります。
(ニョッキとかの仲間)
そして、
お皿をキレイにできる、
魔法のパンでもある。
(行儀悪くない行為です)
この国の人は節約家
なのです。
本当は、生イーストを使うみたいですが、
赤サフセミドライで。
クネドリーキにも、種類があり、
当地ではメインによって食べ分けられていた
記憶…
こうして余ってしまった
クネドリーキは、小さく
カットして、次に作る
クネドリーキの生地に
混ぜちゃうらしい。
やっぱり節約家だな。
冬が長くて、超寒いから、
スープはどこの店も絶対にアッツアツだった。
でも、季節問わずビールは飲む❗️
そう言うところも、すごく好きだったな。
懐かしい…と思うのは、
住み始めた頃、どこのスーパーへ行っても
紙で包まれた小さなCUBE型のモノが、
バター売り場に必ず有りました。
これは、何か美味しいフレーバーバターとかに
違いない!!と試しに買ったんです。
家に帰って開けたら、めっちゃ臭いっ!!
速攻捨てました。
その後、パンを作るようになり、
あれは生イーストだったんだ、と知った(笑)
懐かしい思い出です。
今回のグヤーシュも、クネドリーキも、
懐かしいのは大人ばかり…
懐かしいが先行してくるって、
もう、新しい物に出会う事が、減ってるって
ことかもしれないな。
人生の折り返し地点とっくに通過してた⁈
子どもたちは、刺激的な毎日で、
人やモノや場所にたくさん出会ってるから、
懐かしいとか、昔を振り返らないで
どんどん前に進んでいるんだなぁ。
若いって、勢いだね〜
単純に、
覚えてないってのはあるかもだけど、ね。
懐かしついでに、
いくつか納戸から引っ張り出して来た。
チェブラーシュカのマトリョーシカ
(ややこしい^^;)
チェブラーシュカが大好きで、
尋常じゃない位集めていた友達に貰った品々。
小手毬さんのブログ見る度に
その友達を思い出すんですよね。
せっかくなので中身を公開しちゃお。
クリップの大きさ比較で、ちーっちゃいの
伝わるかな?
これは、赤ちゃん用の木のおもちゃ。
孫用ではなくて、可愛くて買っちゃったやつ。
日本でもファンが多い、
チェコ出身の画家、アルフォンス・ミュシャ
絵葉書も、いくつか発見。
この国のパンが美味しくない、とか
デザートがイマイチ、とか、甘すぎとか、
つい、日本を基準に、もっと言えば
自分を基準にしていたけど、それって
とんでもない事だった。
もっと深く、色んな事を味わえば良かったと、
今になって凄く思っている。
どんな風に過ごしても後悔が全くない人生
なんてない。
後悔が余韻になって、
忘れられない思い出になる。
学生の時、先輩に言われた言葉を思い出す。
後悔って、苦味だな。
大人になると分かって来る。
子どもに、ビールやコーヒーの美味しさ、
分からんわけだ。
あの国のビールも、
今飲んだら、更においしかろうなぁ。
いつか、また訪れたい。