Ⓙどこで なにを 作ろうが。

Ⓙ懐かしい味、後悔の味。

2021/03/21 20:44 晩ごはん パン 旅行・お出かけ 趣味 くらし


雨の日曜日。

朝から雨。

でも、今日は作りたいメニューが決まってたから

雨なんてもろともせず、意気揚々と買出しへ。


少し前に、

たまたま、グヤーシュ(東欧、中央ヨーロッパで

広く食べられているスープ)

のレシピを目にして、懐かしさが込み上げた。

住んでいた国で良く目にしたし食べていたから。



ハンガリーが発祥の料理で、

パプリカパウダーがたくさん入るのが特徴。

今はヨーロッパで広く食べられているけど、

付け合わせは国によってかなり違う。

私が住んでいた国では、

"クネドリーキ"という、

パンを添えてよく食べられていました。


このパン、かなり珍しい作り方なんです。

大鍋にお湯を沸かして、時々返しながら

グラグラ茹でるんです。


↓25分茹でたパン。

(小さじとの比較)



1センチ幅くらいに糸を使ってカットして、

こうして添えて食べます。

パン自体には、ほとんど味は有りません。

今回は、グヤーシュに添えましたが、

肉料理に添えられているのが一般的かも。


旦那さんは、

「あ!懐かしいね、作ったの?」

と反応してくれましたが、

子どもたちは、???な反応…でした^^;


このパンは、中がみっちり詰まっていて、

すぐにお腹いっぱいになるので、

あまり好きでは無かったのですがね。

茹でて作るので、正確にはパンでは無くて、

ダンプリング料理になります。

(ニョッキとかの仲間)


そして、

お皿をキレイにできる、

魔法のパンでもある。

(行儀悪くない行為です)

この国の人は節約家

なのです。



本当は、生イーストを使うみたいですが、

赤サフセミドライで。


クネドリーキにも、種類があり、

当地ではメインによって食べ分けられていた

記憶…


こうして余ってしまった

クネドリーキは、小さく

カットして、次に作る

クネドリーキの生地に

混ぜちゃうらしい。

やっぱり節約家だな。



冬が長くて、超寒いから、

スープはどこの店も絶対にアッツアツだった。

でも、季節問わずビールは飲む❗️

そう言うところも、すごく好きだったな。



懐かしい…と思うのは、

住み始めた頃、どこのスーパーへ行っても

紙で包まれた小さなCUBE型のモノが、

バター売り場に必ず有りました。

これは、何か美味しいフレーバーバターとかに

違いない!!と試しに買ったんです。


家に帰って開けたら、めっちゃ臭いっ!!

速攻捨てました。


その後、パンを作るようになり、

あれは生イーストだったんだ、と知った(笑)

懐かしい思い出です。


今回のグヤーシュも、クネドリーキも、

懐かしいのは大人ばかり…

懐かしいが先行してくるって、

もう、新しい物に出会う事が、減ってるって

ことかもしれないな。

人生の折り返し地点とっくに通過してた⁈


子どもたちは、刺激的な毎日で、

人やモノや場所にたくさん出会ってるから、

懐かしいとか、昔を振り返らないで

どんどん前に進んでいるんだなぁ。

若いって、勢いだね〜

単純に、

覚えてないってのはあるかもだけど、ね。


懐かしついでに、

いくつか納戸から引っ張り出して来た。


チェブラーシュカのマトリョーシカ

(ややこしい^^;)

チェブラーシュカが大好きで、

尋常じゃない位集めていた友達に貰った品々。


小手毬さんのブログ見る度に

その友達を思い出すんですよね。

せっかくなので中身を公開しちゃお。


クリップの大きさ比較で、ちーっちゃいの

伝わるかな?


これは、赤ちゃん用の木のおもちゃ。

孫用ではなくて、可愛くて買っちゃったやつ。



日本でもファンが多い、

チェコ出身の画家、アルフォンス・ミュシャ

絵葉書も、いくつか発見。



この国のパンが美味しくない、とか

デザートがイマイチ、とか、甘すぎとか、

つい、日本を基準に、もっと言えば

自分を基準にしていたけど、それって

とんでもない事だった。


もっと深く、色んな事を味わえば良かったと、

今になって凄く思っている。


どんな風に過ごしても後悔が全くない人生

なんてない。

後悔が余韻になって、

忘れられない思い出になる。


学生の時、先輩に言われた言葉を思い出す。

後悔って、苦味だな。

大人になると分かって来る。

子どもに、ビールやコーヒーの美味しさ、

分からんわけだ。

あの国のビールも、

今飲んだら、更においしかろうなぁ。

いつか、また訪れたい。


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