Ⓙどこで なにを 作ろうが。

Ⓙ不思議な出会い。

2021/06/08 22:17 晩ごはん 作りおき イベント 旅行・お出かけ 趣味 くらし

プロローグ


父の命日は、先週だったのですが、

生憎の大雨で、母と行ける今日、お墓参りへ。


その帰り道、不思議な出来事が。



懐かしい風景の場所。

お墓があるお寺の近くは、私が通っていた

小学校の近く。家と畑が点在し、

本当にのどかで、昭和の頃と変わらない風景。


お墓参りに来る度に、タイムスリップしたような

不思議な気持ちになる場所なんですが…



私が生まれる前に。

父と母が新婚の頃に住んでいたという

長屋アパートがお寺のほど近い場所にあり、

もう、あれから50年くらい経つのに、

今も誰かが住んでいる。


風呂は共同、当時もかなりボロ屋だったらしい

けど、リフォームした形跡もないし、

台風が来たら飛んで行きそうな風貌…


お墓参りで通る度、懐かしいなぁ〜と言って

いたのですが、帰りがけ、初めて


"車を停めて見に行きたい"


と急に言いだした母。


ヒッピーなおっちゃんと出会う。

ちょっと見て帰ろうとアパートの周りを

ウロウロしていたら、

住民であろう、ひとりの男性に声をかけられた。

(年齢不詳w)


ずっと前に住んでいたこと、

懐かしくてちょっと寄ったこと、

少し話すうち、

外国の人だ、と気がついた。

お国を聞くと、私が住んでいた南米の国

出身とのこと。


立ち話していたら、

「近くの畑に、レタスがたくさんあるから

持っていきなよ!」

と言う。

家の前には、玉葱とニンニクも沢山干してあって

自給自足みたいな生活をうかがえた。


何だか、話がうますぎるような、

でも厚意で言ってくれたなら、無下に断るのも、

とちょっと疑いながらも、

フレンドリーなおじちゃんについて行くと、

すぐ近くの畑には、食べごろの

サニーレタスがズラーっと育っていた。


すぐ近くには、ビーツもズラーっと!


しかも、個人で食べるような量ではない。


あまりに綺麗なサニーレタスだから、

これは、売り物じゃないの?と聞いたら

売らないよ、欲しい人は、タダでみんな

持っていくよ〜と嬉しそう。

奥さんが、採ったレタスをでっかい袋に

入れてくれる。


少し話をしたけど、

なんで日本に来て、ここに住んでるの?

なんて野暮な事は聞けず。


初対面なのに、すごく親切である事を、

怪しいと思って早く立ち去りたいと思う気持ち、

疑ってしまう自分を疎ましく思う気持ち、

やっぱり出会えて嬉しいような気持ち、

何もお返し出来ないもどかしい気持ち、

新鮮な野菜を何にしようかな?


いろんな気持ちがごちゃ混ぜになる。



本当に、さっきまで全く知らない人だったのに、

レタス3玉と、ビーツを沢山頂いてしまった。

こうして、ブログに綴りながら、

まだ不思議な気持ちでいる。




帰りも、見えなくなるまで見送ってくれていた。

あの優しさは、どこから来るのだろう?

お金やモノを渡すのもきっと違う…

彼らの助けになるような情報やツテも持ってない

語学はお粗末過ぎて話にならない…(-。-;

今の私には、返せる物が何も思いつかない。


だからこそ、

とにかく、頂いた野菜は美味しく頂かなくては❗️


サニーレタスを使って。

やっぱりまずは、チョレギサラダ❗️

と思ったら、


あれれ?

萎れてしまってる!

気温上がったからな。


何とかしなきゃ!




無事、救済完了!






海苔とワカメを入れて

チョレギサラダ

いっちょあがり〜^ ^






チョレギサラダを作りながら、

父がサニーレタスが大好物だった事を

思い出して、鳥肌が立つ(°_°)


いつも、ざく切りのサニーレタスに、

醤油と酢をかけて、ムシャムシャ食べていた。

レタスじゃなくて、サニーレタスなのよ。


「俺はこんなもんしか食べさせてもらえない」


とか言いながら美味しそうに…

思い出す事もなかった日常の一コマが、

鮮烈に浮かび上がる。

また、鳥肌が…



大好きなビーツは、ニヤニヤしつつ、

保存方法と、レシピ絶賛物色中。

ちなみに、ビーツは週末に売りに行くそう。

土曜日にまたおいでよ!

と軽く誘ってくれたわよ。


エピローグ

家に帰ってから、旦那さんに一部始終を話す。


私が心配しても仕方ないけど、


「彼らは、何を糧に生活してるのかな?」


と思わず口をついて出た。


「彼らは、太陽の国の人だから、

太陽さえあれば幸せなんじゃない?」


と、中々良いこと言う旦那さん。

そうだ、そんな人ばっかだった。

見習いたいポジティブ思考。



でも、ボソッと、


「今度、その場所に行っても、そんな人

そもそも居なかったりして。」



と、真面目に言われ、

キャー😱ばかされた?

と、背筋が凍る。

私自身、実は夢だったんじゃないかと思ってる。


狐につままれたような、不思議な話。

でした。



そして、父の墓前に供えようと用意してあった

ワンカップ酒を持っていくの忘れた。

ごめん、お父さん…


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